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ストリートビューの仕組みとは?

ストリートビューの仕組みとは?

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ストリートビューについて

仕組みに迫る前に、まずはストリートビューについておさらいしましょう。ストリートビューは2007年に配信が開始された、地球上の風景を、そこにいるかのように閲覧できるネットサービスです。グーグルアースやマップは上空からの眺めになっていますが、ストリートビューでは地上に降りてあちこち歩き回るバーチャル体験ができます。

ストリートビューのトップページでは観光地や各国のハイライトなどテーマ別に分かれていますが、通常のグーグルマップの画面右下にある人型のアイコンをドラッグして道路まで誘導し、放すとその地点からのストリートビューも見ることができます。なお、地図上でのストリートビュー表示可能部分は青色で表示されます。ストリートビューでは、マウスのドラッグで視点を変えながら矢印の方向に移動することができます。

場所によっては移動ができず、その場で360度風景を見渡すところもありますが、360度どこを見渡しても現実の風景がリアルに再現されており、バーチャル街散歩ができるようになっています。

 

撮影機材を何に載せている?

では、こうした本物さながらの風景の仕組みを見て行きましょう。まず、実際の風景を再現するには現場の撮影が肝心です。そこで、今から機材を載せている乗り物たちをご紹介します。

「ストリートビュー撮影車」
サービス開始以来各地で使われてきたのがこの撮影車です。自動車の上部にカメラを取り付けて、主に公道を撮影しています。
「トライク(三輪車タイプ)」
自動車が入れない場所にも入れるのがこのタイプ。三輪車の後ろにカメラを設置し、屋外の狭い路地や大学のキャンパス内を撮影しています。
「トロリー(手押しタイプ)」
美術館など建物内の撮影用に開発されたのがこの手押し型です。全体が小さくまとまっており、静かでスムーズに移動しながらの撮影が可能となっています。ちなみに小さなお店などはトロリーではなく、高画質の一眼レフカメラに魚眼レンズを取り付けて撮影されているようです。
「スノーモービル」
スノーモービルはゲレンデの撮影用に考案されました。機材をスキージャケットにくるみ固定し、万全の対策を施した上で雪の風景を撮影しています。
「トレッカー(バックパックタイプ)」
上記のどれもが入れない地点を撮影するときは、バックパックを人が背負って撮影しています。アメリカのグランドキャニオンで最初に使われ、日本では屋久島などの撮影に使われています。ちなみにその重さは18㎏もあるそうです。

これらに機材を載せて撮影をしているそうです。もしかすると皆さんもどこかで見たことがあるかもしれませんね。

 

ストリートビューの撮影と加工

これらの移動手段に機材を載せて風景を撮影するところからストリートビューの作成がはじまります。引き続き、項目ごとに説明していきます。

「撮影」
実際に撮影に入ると、少しずつ移動しながらカメラが360度のパノラマ写真を何枚も撮影していきます。複数枚の写真を撮影地点が変えながら撮っていくことがポイントです。撮影した写真は次の段階から加工されていきます。
「配置」
撮影された写真を、この段階では画面に配置していきます。この時、GPSや速度計などのセンサーと照らし合わせて配置していくことで、より正確に画像を配置していくことができるのです。
「縫合」
この段階では、先ほどの配置をもとに、複数の写真が360度つながるように加工していきます。それぞれの写真が少しずつ重なるように縫い合わせていき、グーグルの特殊加工によってそれらのつなぎ目が目立たなくなるようになっています。このようにして、360度リアルな風景をウェブで見ることができるようになっているのですね。
「3Dモデルの表示」
写真を撮影する際に、機材から3本のレーザーが放出されています。このレーザーが物体にあたって跳ね返ってくるまでの時間でその物体までの距離を算出して3Dモデルを作成し、正しくパノラマ画像が表示されるようになっています。
「プライバシーの保護」
最後に、撮影時に写ってしまった、表札や顔などプライバシーに関係する要素にぼかしを入れ、プライバシー保護対策を万全に行います。完成したものをグーグルの最終チェックに通し、これを通過すれば晴れてウェブ上に公開されます。

ストリートビューが公開されるまでの仕組みはこのようになっています。少しずつ位置を変えながら何枚も撮った写真をつなぎ合わせるとで、あのリアルさを実現させているのですね。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。グーグルの地図サービスのひとつであるストリートビューは、車や徒歩などの手段で、私たちと同じ目線で撮影されていますね。だからこそ、実際に利用するときにその場所のイメージを具体的につかむことができるようになっていることでしょう。ストリートビューを利用するときにほんの少しでも覚えていただければ幸いです。

 

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