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等高線があるかないか
今回は先に結論からお話します。「地図」と「地形図」の違いは、その中に標高を表す線、等高線があるかないか、ということなのです。等高線が入っているものが地形図、入っていないものが地図になります(例外あり)。その点を踏まえて、両者についてもっと詳しく見てみましょう。
「地図」とは総称
まず地図についてです。そもそも地図とは、現実世界の様子を、倍率を決めて縮小し、記号や文字を加えて平面に描き表したものを全部まとめて地図と呼んでいます。中でも、地表や海底などの様子を平面に描き表しているものは「一般図」と呼ばれ、地形図はこれに該当します。
そしてその一般図をもとに、より専門的に描き表したものは「主題図」と呼ばれます。海図、道路地図、観光地図などが主題図です。極端に言えば単純に地表や町などを上から見ただけの図のことも地図と呼ぶことができます。それくらい作り方に制限はなく、単純なものから専門的なものまで、「地図」には必ず等高線を入れなければならない、ということはないのです。
「地形図」には等高線が必要
続きまして地形図です。地形図は「一般図」に相当します。その地域の様子を、重点を置かずに文字や地図記号を駆使して平均的に描き表しています。ちなみに国土地理院が発行している地勢図や、日本または世界全土の地図も一般図に該当します。特定のテーマに限定して作るのではなく、あくまでもその区域の様子を表すためのものであるため、その土地の高低差を明確に表現するために等高線が必ず必要になります。言い方を変えれば、他の様々な用途の地図を作成する際の基本データとなるのが地形図なのです。
そのため、あらゆる目的での使用を可能とするために山の等高線も必ず描き加えなければいけない、ということなのです。あらゆる地図の基本データになるからこそ、地形図を読み解くことで自分の現在地や移動経路を探すことが地形図だけで解決できるようになるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。地図と地形図を明確に区別するヒントは等高線です。地図には必ずしも等高線を入れる必要はなく、逆に地形図には必ず等高線を入れなければなりません。この違いを理解していただければ、目的に合った地図選びをもっとやりやすくなりますよ。