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都道府県の県章の歴史と由来 – イラスト無料ダウンロード可能

都道府県 県章の歴史 由来

意外と知られていない都道府県章、東京都のマークはイチョウじゃない!?

 

皆さんは居住している都道府県のマークがどんな形をしているか知っていますか?さすがに自分の住んでいる地域のマークならわかると言う人も多いかもしれません。しかし、それ以外の都道府県のマークになると、さっぱりわからないという場合がほとんどかもしれません。中には東京都のイチョウ印のように有名なマークもありますが、実はあれはシンボルマークではありますが、正式な都道府県章ではありません。身近なようで、実は知らないことも多い都道府県章やシンボルマークについて紹介します。

 

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都道府県章の歴史

都道府県章の歴史は古く、最も古いものは千葉県の県章で、1909年の制定です。

 

 

 

それ以外には大分県の1911年、宮崎県の1912年、兵庫県の1921年、群馬県の1926年、岐阜県の1932年、佐賀県の1936年(昭和11年)と続きます。

 

 

ただ、それ以外の多くは1960年代に制定されたものです。とはいえ、少なくとも50年以上使い続けているわけで、様々なデザインが目まぐるしく変わる日本の事情を考えると、このように脈々と受け継がれてきた都道府県章というものは凄いなと思います。逆に、古臭い印象で、なかなか覚えづらいというのもあるかと思います。

 

都道府県章がない場合もある

このように歴史のある都道府県章ですが、一部の都道府県ではこれを設定していなかったり、県章とは別にシンボルマークを設定していることもあります。

 

 

石川県は県章を設定していない代わりに、旗のマーク(県旗標章)で代用しています。兵庫県は県章があるもののほとんど使われておらず、県旗で代用しています。東京都、新潟県、岐阜県、佐賀県、鹿児島県は県章と90年代以降に制定されたシンボルマークの両方存在し、最近ではシンボルマークを使用する機会が多いこともあるようです。また、長崎県の県章は1991年制定と新しく、県章ながらシンボルマークのような近代的なデザインとなっています。

東京都の都章

 

そのうち、東京都の都章を見てみましょう。おそらく、よほどのことがない限り、初めて見たという人がほとんどなのではないでしょうか。この工場の地図記号のような東京都の都章は、戦前の東京市章から受け継がれたもので、遡れば1889年に制定されたものです。日本の中心地としての発展の思いを込め、このようなデザインになったようです。なお、東京都は戦時中の1943年に東京市と東京府が合併して成立したもので、東京都章としてはこのときから使用されています。よって、ここでは千葉県章が最も古いものとして紹介しています。

 

しかし、1989年にお馴染みのイチョウマークがシンボルマークとして制定されて以降は、使用される機会も減り、影が薄くなっています。

 

都道府県章の由来

都道府県章の由来を見てみると、大きく分けて、①都道府県名を図案化したもの、②都道府県の形や特徴的な地形をデザインしたもの、その他には飛躍や発展、結びつきを具現化したものなどがありますが、圧倒的多数は①のタイプです。言われてみないとなかなか気づかないものも多いですが、じっくり観察してみるのも面白いかもしれません。また、②のタイプは試験にも出題されることがあるので、数自体は多くないですから、覚えてしまった方がいいでしょう。

 

都道府県名を図案化したもの一例

岩手県の県章

 

「岩」の文字を上下対象にデザインしています。

 

宮城県の県章

宮城の「み」の字と県花ミヤギノハギの葉をデザイン化しています。

 

秋田県の県章

秋田県の「ア」の字をデザイン化しています。

 

栃木県の県章

栃木県の栃の字をデザイン化しています。

 

千葉県の県章

千葉の「チ」・「ハ」をデザイン化しています。

 

神奈川県の県章

神奈川の「神」の字を左右対称にデザイン化しています。

 

長野県の県章

長野の「ナ」の字をイメージしています。

 

岡山県の県章

岡山の「岡」の字をデザイン化しています。

 

山口県の県章

山口県の「山」と「口」を組み合わせています。

 

鳥取県の県章

鳥取の「と」及び「鳥」の形をデザイン化しています。

 

香川県の県章

香川の「カ」の字と県の木でもあるオリーブの葉をイメージしています。

 

長崎県の県章

長崎の「N」の字と平和の象徴である鳩の形をイメージしています。

 

大分県の県章

大分の「大」の字をデザイン化しています

 

沖縄県の県章

沖縄の「O」の字をデザイン化しています。

都道府県の形や特徴的な地形を図案化したものの一例

 

青森県の県章

県の形がそのまま県章になっています。下北半島、津軽半島という特徴的な形をしているからこその県章です。

 

富山県の県章

富山県のシンボルである立山をデザイン化しています。

 

石川県(石川県旗標章)

能登半島と日本海をイメージしています。半島がある県で、それをモチーフにすることが多いのかもしれません。

 

静岡県の県章

日本を代表する富士山と駿河湾を図案化しています。山梨県の県章ではないので気を付けましょう。

 

鹿児島県の県章

薩摩半島と大隅半島、それに桜島をデザイン化し、県の形が県章になっています。

カッコいい都道府県章ランキング

2019年にJタウンネットで「県章、一番カッコいいのはどこ?」という調査が実施されました。そのアンケート結果を見てみると、興味深い結果が示されています。なんと1位に輝いたのは・・・埼玉県でした。

 

 

なんとと言ってしまうと失礼かもしれませんが、一応、私も10年以上埼玉県にはお世話になってきましたので・・・。それにしても、どちらかと言うと野暮ったいイメージが付きものの埼玉県ですが、いったいどんな県章なのでしょうか。

埼玉県の県章

埼玉県の県名の由来となっている「さきたま」・「さきみたま」を意味する勾玉を円形に並べたものが県章になっています。ヤマト王権の最東端とも言われている埼玉県は意外と歴史的な史料も多く、このような背景をもとに作られた県章が1位になったのは当然と言えば当然なのかもしれません。

 

ちなみにランキング2位以下は

なお、埼玉県に次いで2位は京都府、愛媛県、北海道、秋田県と続き、

 

 

最下位、最もダサいと判断されてしまったのは東京都だったようです。

 

 

ただし、東京都の都章は先ほど紹介した1943年制定の正式な都章でカウントしていたため、あまりにも知名度が低いことから、このような結果になってしまったのかもしれません。私が個人的に面白いなと思うのは秋田県で、1959年制定と古いデザインながら、今の時代にも通用する非常にシンプルなマークは素晴らしいなと思います。

 

 

この他、山が3つ並んだ山形県章や鳥型の鳥取県章など、個人的に好感が持てますね。

 

まとめ

47都道府県全てがこのように地域ならではのマークを制定していますが、自分の住む都道府県章には今回初めて知ったというものも多いと思います。しかし、それぞれに由来があり、非常に面白いマークがあるのも事実です。遠方に出かけた際には、どこかにこれらマークがないか、探していてください。

 

 

 

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