地図記号の暗記はダメ!!地図は考える頭を養う教材です。地図記号とは、地図上で地形や道路、施設、その土地の状況などを表すために用いられる記号です。等高線や行政界、境界線なども地図記号で表されていますから、地図記号をしっかりと覚えると、地図の読み解きが早くなり、その土地の実際の様子を正確に把握することができるのです。
しかし、その地図記号の数は実に160種類以上と言われています。ただ、それらを全て覚える必要はありません。実際に地図を使って、出てきたものを調べながら、地図記号に親しんでゆきましょう。地図記号クイズはダウンロードしてプリントしてご活用ください。
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元社会教師が選ぶこれだけは覚えたい地図記号35選
地図記号を初めて学校で習うのは、早ければなんと小学3年生のときです。高校入試にも出題される地図の読み取りを実はこんなに小さいときに既に勉強しているのです。ここまで幼いころから地図の読み方を教育する国はなかなかないのではと思います。なにも、小学校低学年から詰め込み教育をしているわけではありません。それは考える力を子供に身につけさせるのに地図は最適の道具だからです。ですから、お子さまが記号を理解しないからと言って、絶対に暗記させることはしないでください。
中学受験対策問題にチャレンジ
ここだけの話、中学受験に出題されやすい地図問題は、圧倒的に農村部の地図です。何故なら、国内地理の知識としての、その地方の名産物や特徴的な地形とリンクするからです。テクニックとして、都市の地図記号よりも、畑や田んぼ、果樹園の地図記号はしっかり覚えておくことをおすすめします。地図は基本的に北が上ですが、果樹園の立地から方角を問う問題なども時として出題されます。縮尺から実際の距離を求める問題は基本中の基本ですが、地図を読むというのは非常に頭を使う作業なのです。
農村部でテストによく出る地図記号!!
さて、農村部の地図記号ですが、どれもイメージしやすい記号とは思いますが、果樹園と広葉樹のマークが似ているので気を付けましょうね。
「農村部」の地図記号一覧のなぞりえを用意しました。たくさん描いて覚えましょう。由来や意味も書いてありますので幼児だけでなく高校生も是非ご利用下さい。
観光地や工業地帯でテストによく出る地図記号!!
国内地理の問題と絡めやすいエリアとしては工業地帯や観光地もあげられます。特に四大工業地帯やその他の工業地域と一緒におさえておきましょう。観光地では城跡と史跡・名勝・天然記念物の記号がやや馴染みのない形をしていますので、よく復習しましょう。
「観光地」や「工業地帯」の地図記号一覧のなぞりえを用意しました。たくさん書いて覚えましょう。ダウンロードしてご利用ください。
高校受験対策問題にチャレンジ
中学生用の問題になると、ぐっと難易度が上がります。国土地理院発行の本物の地形図をそのまま使用するため、本当にじっくり見ないと、記号を見逃してしまいます。高校受験では地形図の読み取りをメインとしているため、農村・市街地関係なく出題されます。標高を問う問題もほぼありますので、背後に山や丘陵地のある地図が出題されやすいです。
市街地でテストによく出る地図記号!!
ここでは市街地の地図記号をおさらいしましょう。ただの二重丸で案外忘れがちな市役所やトンガリ屋根の裁判所、また警察署と交番の違いなど、注意しましょう。高校受験ではより縮尺の大きい5万の1の地図で出題されることも多いので、血眼になって記号を探す努力も必要です。
「市街地」の地図記号一覧のなぞりえを用意しました。たくさん書いて覚えましょう。ダウンロードしてご利用ください。
意外に手ごわい基準点
高校受験問題にしばしば出るのがこの基準点です。
先ほど述べた通り、標高を問われることがしばしばあるため、この記号を見つけたら、チェックしておいた方が良いでしょう。この記号の近くにある数値が、標高です。ここから近くの等高線を照らし合わせ、出題されている土地のおおよその高さを求めましょう。
まとめ
みなさま、どれくらいの記号を覚えていたでしょうか?
しかし、ただ記号を知っているだけでは意味がありませんし、覚えるのもなかなか大変です。今の時代、紙の地図を手にする機会が少なくなってしまいましたが、国土地理院が発行する地形図は大型の本屋さんで手に入れることが可能です。読書の秋ならぬ、地図に読みふける夜長と言うのもよいのではないでしょうか。また、お子さまの受験対策問題をちらっと盗み見して解いてみるのも面白いですよ。きっと頭の体操になるはずです。