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「寺院」地図記号の「卍(まんじ)」の由来や意味を探る。

「寺院」地図記号の「卍(まんじ)」の由来や意味を探る。

地図を見やすくするために用いられるものが、さまざまな地図記号です。建造物が一目で分かりやすくするために、さまざまな地図記号が駆使されて地図に掲載されていますね。地図記号で「卍」は寺院を示すのですが、その由来や歴史を調べてみました。

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「卍」の由来や意味

寺院の地図記号 寺院 この記号は、目標となるような大きなお寺や有名な寺院を表します。卍(まんじ)の形を表した記号となっています。

「卍」の地図記号の由来や意味をご存知でしょうか。寺院や仏閣を「卍」と表記するのは、日本人にはおなじみの記号ですよね。実は、「卍」の地図記号は仏教のサンスクリット語からとられています。仏教を継承する日本の寺院に当てられたのも納得の由来ですよね。読み方はサンスクリット語で「スヴァスティカ」、仏教では「おめでたい・幸せ」という意味を持っています。

地図記号「卍」の歴史

↑薬師如来↑

「卍」の歴史は、新石器時代にもさかのぼり、当時のインドでは「卍」がすでに使われていました。また、仏教やヒンドゥー教で使用されていたことが各国の遺跡から分かっており、それだけ、世界各国でも歴史ある模様として広まってきたわけです。国内では奈良時代の薬師寺本尊の薬師如来の掌と足の裏に「卍」が描かれていることからも、仏教とのかかわりが深いことが分かります。また、国土地理院が初めて地図記号として「卍」の表記を認めたのは、明治13年だと言われています。そんな歴史ある「卍」ですが、外国人にとってはやや分かりづらいこともあるようです。

「卍」の地図記号を変更する案

↑「卍」の変更案↑

歴史がある「卍」の地図記号ですが、外国人にとってはナチス・ドイツをイメージさせる可能性があるとされ、2016年3月に他の地図記号に変更する案も浮上しました確かにナチス・ドイツの国旗は「卍」に似ていますが、逆の向きであり角度もまるで違います。そのため、変更案では三重の塔が浮上したのですが、やはり分かりづらさもあるだけではなく、仏教に基づく由来を正しく外国人にも理解してもらう方が良いと考えられ現状の「卍」を使い続けることになりました。

我々日本人だけでなく外国人の方にも、お寺の建造物や仏像など歴史的な価値があるものを見ることで、さらに理解を深めることも期待したいですね。

まとめ

小学校で習う地図記号の中でも、ユニークで印象に残りやすい「卍」。図案のようで地図記号を覚えて書くときに面白さを感じた思い出もあるでしょう。この「卍」が寺院を示す記号として誕生したのも、このように遥か昔から継承されて仏教的な経緯があってこその話です。当たり前に寺院の地図記号だと認識していた方も、このような由来や歴史を知っておけば、ちょっとした話題の種になるかもしれません。

 
 

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