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国土地理院を語る|日本地図の元を作る唯一の国家機関

日本地図 国土

皆さんは国土地理院をご存じですか?

 

小学校や中学校の社会、地理の時間に習う単語の一つですが、普段の生活ではあまり馴染みのない機関かもしれません。国土地理院は国土交通省の下に置かれた特別の機関です。日本国内における「すべての測量の基礎となる測量」(基本測量)を自ら実施し、国家座標の維持管理を行い、国土地理院以外の国の行政機関や公共団体が実施する公共測量の指導・助言を行うと紹介さている通り、非常に堅苦しいイメージを持つかもしれません。

 

しかし、実は私たちの生活に密接に関わっている機関でもあるのです。特に近年の異常気象とも言える豪雨、さらには地震発生時の防災対策に、国土地理院の作る地図が大きく役立っています。これらは単なる紙の地図だけでなく、デジタル情報として、今後さらに私たちの生活を助けてくれることでしょう。

 

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国土地理院の歴史

歴史的、世界的に見ても、地図の作成には古くから軍が関わってきました。国土地理院も遠く遡れば明治初期の陸軍参謀局の一組織に至ります。地図は国防のための軍事機密代ですから、海岸線の形、現代で言えば軍事施設の場所など、外に漏らすわけには行きません。ちなみに、お隣韓国では公式な地図の国外持ち出しは禁止、さらに中国では一般人が正確な地図をそもそも手に入れることが出来ないのです。

 

戦後は、復興のためにも地図製作機関の必要性が説かれ、1945年に9月に内務省地理調査所として新たに発足しています。1948年1月に建設院地理調査所、同年7月に建設省地理調査所となり、1960年7月に現在の国土地理院と改称されました。その後2001年の中央省庁再編に伴い国土交通省の特別の機関となり現在に至っています。国土地理院の本院は茨城県つくば市の筑波研究学園都市内にあり、多くの人に地図や測量について親しめるよう「地図と測量の科学館」を併設しています。

地図と測量の科学館

 

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国土地理院の仕事

航空撮影

 

国土地理院は地図を作っている機関と漠然と捉えられがちですが、その業務範囲は多岐に渡ります。基本となるのはやはり地図の作成ですが、土地や海の緻密な測量を行うため、これには特殊な技術が必要です。全国各地の測量データをもとに地図を作成しています。しかし、それだけではありません。世界各国間で協力して測量や地形図作成の基準を統一したり、南極観測、さらに宇宙空間、重力測定などを実施する国際事業にも参画しています。継続的に数値データを収集する能力は、地震発生、火山噴火予測にも役立てられています。デジタル化が進んだ今日では、測量だけでなく、航空撮影やGPSの技術もあわせ、よりよい地図データを作成しています。

 

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国土地理院のホームページを見てみよう

国土地理院のホームページ

 

地図好きならば、チェックしたいのが国土地理院のホームページです。測量情報などは一般の人にとって難しいですが、それ以外にも様々な地図情報が載っています。特に日本全国の等高線入りの地図が拡大縮小も自由自在にWeb上で閲覧できるサービスは使わない手はないでしょう。

地形図が無料で閲覧できる

かつては本屋さんで購入し、自分で折りたたんで持ち歩いていた「地形図」がネット上で見られるのです。土地の起伏や土地利用はGoogle Mapでは見ることが出来ません。こんなに詳細なところまで出して良いのと思うほどですが、日本がいかに平和であるかを示しています。

 

ちなみに今や当たり前のように使っているGPSやグーグルマップも、もとはアメリカの軍事技術です。それを民間に開放しているわけなのです。それでも、国が公式に測量し調査した正確な地図がネット上で見れるというのは日本人の特権ではないでしょうか。地形図以外にも、古地図コレクションや伊能図なども無料で閲覧できるなど、様々な地図コンテンツがありますので、是非使ってみてください。

地理院地図(地形図)

伊能図(古地図コレクション)

月の地形図

 

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教育コンテンツも充実

国土地理院ホームページで私が特にお勧めしたいのは子どものページです。小学生低学年から中学生まで、学年に応じた内容になっており、地図について基礎から応用までを学べるようになっています。国の公的機関が作る内容ですから、嘘偽りない本物のデータです。特に小学校低学年向けのページでは方位や縮尺、地図記号をイラストを使ってわかりやすく解説しており、お子さまが地図へ興味を持つきっかけづくりになるのではないかと思います。小学校高学年、中学生向けのページでは学校では取り扱わないようなマニアックな話題も提供。「三角点と電子基準点」、「GIS(地図情報システム)」、「世界測地系」などという言葉にピンと来た人は是非、チェックしてみてください。

国土地理院ホームページ内の「子どものページ」

 

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身近なところで活用されている国土地理院のデータ

国土地理院が作っている地図は、厳密には地形図と言います。この地形図こそが全ての地図の元になっているのです。地図には様々な種類のものがあります。我々が漠然とイメージしている地図、すなわち、山地や山脈、平野、河川など地形、土地の起伏がわかり、加えて道路・鉄道などが全体的に網羅されているものではないでしょうか。それが地形図、ないしは一般図と呼ばれています。色々な情報が詰め込まれているので、見にくく、敬遠する要因にもなります。

 

逆に、何か対象を特定のものに絞ったものが主題図と呼ばれています。主題図には様々なものがあり、毎朝テレビで見かける天気図も主題図の一つであり、元を正せばこの地形図です。その他、現代人に欠かせないカーナビの情報、それに災害時に欠かせないハザードマップなど、あらゆる地図に国土地理院の地形図情報が反映されています。

 

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まとめ

紙の地図があまり読まれなくなり久しいですが、デジタルの時代になろうとも、そのデータの元は国土地理院の地形図です。日本列島は地殻変動等で少しづつではあるものの、形を変えています。そのような緻密なデータの蓄積が普段の生活のみならず、火山噴火の予知研究や、災害の対策にも役立てられているのです。地図記号や等高線の読み取りがトラウマになっている人も、もう一度地形図を見直してみてはいかがでしょうか。

 

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