都道府県の平均寿命・健康寿命をランキング形式でまとめています。
日本の47都道府県には、気候や風習の違いがあります。それは食生活や県民性の違いに繋がり、ひいては寿命の違いになっています。厚生労働省は数年ごとに都道府県の健康状態を調査するために、「都道府県別生命表」を発表しています。
この記事では、2022年に発表された2020年の最新の都道府県生命表を元に「都道府県 平均寿命ランキング」を作成しました。平均寿命とは別に、医療や介護なしで自立した生活を送れる寿命を表す、「都道府県 健康寿命ランキング」(2019年)もランキングしています。平均寿命と健康寿命の違いも気にしながら見てみると興味深いです。
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都道府県データランキング
こちらのページでは、都道府県の平均寿命・健康寿命ランキングを下記で紹介していますが、日本の今をランキングで知ることは、地理学習をとても楽しく有意義に進めることができます。下記で紹介する本は、ランキング項目のジャンルも幅広く、100項目。様々なランキング県民性を知ることもできますし受験生は一冊もっておいても良いかもしれません。
「家計調査」「社会生活基本調査」統計から読み解く100のランキングを掲載!
タイトル | 統計から読み解く 47都道府県ランキング |
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著者 | 久保 哲朗 |
出版社 | 日東書院本社 |
ページ | 306ページ |
【都道府県ランキング】平均寿命
それでは、早速ランキングを確認してみましょう。ランキングは男女別になっています。(2023年)
出典 : 厚生労働省『令和2年 都道府県別生命表』
平均寿命ランキング男性1位は滋賀県、女性1位は岡山県
「都道府県平均寿命ランキング」の男性1位は前回調査に引き続き滋賀県(82.73年)、女性1位は岡山県(88.29年)でした。滋賀県は女性の2位、岡山県は男性の10位に位置しており、どちらも上位にランクインしています。
全国平均は男性81.49年、女性87.60年となっており、前回調査からどちらもほぼ0.5年寿命が伸びています。男性1位の滋賀県は、前回81.78年からほぼ約1年も寿命を伸ばしています。
平均寿命最下位は、男女ともに前回に引き続き青森県
「都道府県平均寿命ランキング」の最下位は、全回同様に青森県が男女ともにランクインしました。北東北3県の秋田県は男性46位、女性41位、岩手県は男性44位、女性43位と前回同様に下位にランクインしています。
北東北3県がランキング下位の常連となる要因は、気候と食生活にあると考えられます。北東北の厳しい寒さは、健康に大きく影響します。また、東北地方独特の塩分濃度の高い食事は、生活習慣病を誘発します。気候については、自然のものですが、食生活については改善の余地があります。北東北の方は、日頃から食生活について見直して平均寿命を伸ばしてほしいと思います。
都道府県 健康寿命ランキング
それでは、「都道府県健康寿命ランキング」をみていきましょう。健康寿命とは、平均寿命を元に、年齢別で健康な人の割合から算出しています。「健康な人」は、厚生労働省が無作為に抽出しています。
出典 : 厚生労働省『第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会 資料』
※熊本県は2016年熊本地震の影響によりデータなし
健康寿命ランキング上位は大分県、三重県がランクイン
「都道府県健康寿命ランキング」で男性は第1位大分県(73.72年)、女性は第1位三重県(77.58年)が位置しています。男女ともに2位には、山梨県がランクインしています。どちらもほぼ平均寿命とほぼ同じです。つまり、健康寿命ランキング上位の県は、寿命を迎える最期の日まで元気で過ごしている方が多いということになりますね。とても理想的な人生です。
まとめ
「都道府県平均寿命、健康寿命ランキング」の結果をご覧になって何を感じましたか?
医療が発達した日本国民の寿命は年々伸びています。平均寿命も伸び続けていますが、それだけでは喜べません。今後は、いかに医療に頼らず、介護無しで元気に過ごせる人を増やせるかに日本の未来がかかっています。少子高齢化が急速に進む日本において、平均寿命を伸ばすよりも、健康寿命を伸ばすことに視点を変えた医療や制度の発展が望まれます。
いつまでも健康に過ごすためには、日頃からの自身のケアと健康への意識改革が必要です。健康寿命を伸ばせるように、食事の見直し、適度な運動、ストレスをためない笑顔の生活を今日から心がけていきましょう。