世界の貧困率ランキング 日本は何位？

世界の貧困率ランキングを紹介します。

世界銀行が定める国際貧困ラインに基づくと、2022年末時点で世界で絶対的貧困に陥っている人は約6億8,500万人と推定されています。これは世界人口の約8.51%に相当します。絶対的貧困とは、1日の生活費が2.15ドル（約300円）未満の状態にある人のことを言います。

絶対的貧困の人口は、サブサハラ・アフリカ地域に集中しており、中東と北アフリカ地域でも上昇傾向にあります。また、絶対的貧困の状況にある人の半分は子どもたちで、子どもは大人よりも2倍以上絶対的貧困に陥る可能性があるとされています。

貧困が及ぼす影響は、飢餓や栄養失調はもちろんですが、「教育格差」「医療格差」「性差別」などの問題にも広がります。また、貧困には「絶対的貧困」と「相対的貧困」があります。絶対的貧困とは、飢餓の状態、医療も受けられない、生活を維持していくことが難しい状態であることを示します。相対的貧困は、その国の生活水準や文化水準を下回る状態にあることを示します。世界の貧困率は相対的貧困で評価されます。

では、日本の貧困率を世界で比べるとどうでしょうか？

日本の貧困率は15.40％と高く、世界で11位に位置しています。これは先進国の中でも高いことがわかります。日本は相対的貧困率がとても高く、ひとり親世帯の貧困率は約50％という報告もあり、高齢者の貧困率も高く、これらは早急に対策が必要な問題です。

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世界データランキング

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世界　貧困率ランキング　上位各国

貧困率を第1位～第5位までランキング形式で紹介します。

第1位　南アフリカ

貧困率　27.7％

世界で最も貧困率が高い国は、南アフリカです。長く植民地化されていた歴史、紛争などから長期にわたる貧困が続いています。子供が家計のために働いていたり、教育費が払えなかったり、そもそも学校がない、宗教的理由や性差別で教育が行き届かずに学校に行けない子供が多くいます。それはそのまま社会で働く機会を失うことにつながります。

第2位　ブラジル

貧困率　21.5％

世界で2番目に貧困率が高いブラジルには、その広大な土地に2億700万人以上が暮らしています。そのため地域より多様な文化、宗教があり、経済、性別、人種に基づく格差が多くみられます。先住民やアフリカ系住民は社会の発展から取り残されがちで、富を得る人とそうではない人の権利が尊重されずにいます。

第3位　コスタリカ

貧困率　20.3％

コスタリカは、意外にも幸福度が高い国です。豊かな自然のある綺麗な島だというイメージに隠れて、20年間以上も貧困率20％を切ることができないでいます。その理由は、経済成長が全体的に停滞していることにあります。失業の憂き目にあっているのは、主に女性、若者、教育を受けられなかった人が占めています。コスタリカの貧困率は、OECD加盟国の中で最も高くなっています。

第4位　チリ

貧困率　18.6％

世界で4番目に貧困率が高い国は、チリです。過去数十年間で大幅に改善されつつありますが、社会経済不平等や経済の変動などの課題を抱えています。都市部（特に首都サンティアゴ）では貧困率が比較的低いもの、農村部や地方との格差が深刻な問題となっています。

第5位　イスラエル

貧困率　17.8％

世界で5番目に貧困率が高い国は、イスラエルです。OECD加盟国38カ国の相対的貧困率ランキングでは、イスラエルはコスタリカ（20.3%）に次いで2番目に高い国です。イスラエルは周辺国との長期的な緊張関係や紛争が絶えず、これが経済発展に悪影響を及ぼしています。安全保障上の見通しが経済資源を圧迫し、投資やビジネスの発展を妨げています。

世界　貧困率ランキング