都道府県の学力をランキング形式でまとめています。
皆さんは住む場所が子供の学力に影響を与えると思いますか?また、どのような地域で育つと子供の学力が高くなると思いますか?
文部科学省は毎年、小学校6年生と中学校3 年生を対象に「全国学力テスト」を行い、各都道府県別の学力を調査しています。2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、全国的な実施・集計を行うことができませんでした。
そこでこのサイトでは、2024年度に行われた全国学力テストの結果を、都道府県別に学力ランキングとして詳しくご紹介します。あなたの住んでいる都道府県は何位にランクインしているか、ぜひチェックしてみてくださいね。
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都道府県データランキング
最新の都道府県の状況を知ることは、地理を勉強する上で欠かせません。あらゆるデータのランキングを見るのは、地理学習において興味をそそるポイントにもなります。ランキングを把握するのに役立つ本を下記でご紹介しますので、参考にしてください。受験生はもちろん、大人も日本の現状を知るのに役立ちます。
「家計調査」「社会生活基本調査」統計から読み解く100のランキングを掲載!
タイトル | 統計から読み解く 47都道府県ランキング |
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著者 | 久保 哲朗 |
出版社 | 日東書院本社 |
ページ | 306ページ |
【都道府県ランキング】学力
では早速ランキング結果を見ていきましょう。今回のランキングは各都道府県の小学校6年生と中学校3年生が受けた国語、算数(数学)の2教科のテストの平均正答数の結果をランキング化したものです。
小学校 学力ランキング
(文部科学省調べ)
中学校 学力ランキング
(文部科学省調べ)
上位は小学校、中学校とも石川県、東京都、福井県が抑える
「都道府県 学力ランキング2024」は小学校、中学校共に順位の違いはありますが、トップ3を石川県、東京都、福井県が占めており、北陸地方の県が上位となっています。
記述式などの思考力や表現力が必要な問題で課題があることや、SNSや動画などの視聴時間が長いほど正答率が低い傾向が明らかになりました。また、中学校の国語の正答率が過去最低となっています。
小学校、中学校共にワースト1位は沖縄県
小学校、中学校共に全国で最下位だったのは沖縄県でした。小学校の正答率は、国語はー1.8(66%)、算数はー5.6(58%)、中学校の正答率は、国語はー5.4(53%)、数学は−10.0(43%)、と全国の平均を大きく下回りました。
経済水準により家庭の教育資源(塾や習い事など)の利用が限られることや、教育施設の充実度や教員の配置状況に差があるため、学習環境が整っていない場合があります。特に、離島や過疎地域では通学が困難であることも影響しています。
また、沖縄独自の文化や言語(沖縄方言)があるため、国語教育において苦労することがあります。また、地元の文化や習慣が学習への意識に影響を与えることも考えられます。
まとめ
都道府県の学力ランキング、いかがだったでしょうか。
中学校進学により大きく順位を下げるなど、各都道府県によってその地域性を反映した面白い結果が見られましたね。ランキング上位と下位では正答率にも大きく差が開いており、学習する環境の大事さもわかっていただけたのではないでしょうか。
コロナウイルスの影響は学習環境にも大きな影響を与えました。リモート授業や臨時休校が多かった都道府県は、学習時間が限られたことで、学習内容の定着が難しかったため、その結果が顕著に現れました。今はコロナ禍以前の生活に戻ってきましたが、今後は学習環境に差がでることのないように、国としても継続して対策を計る必要があります。