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なぜ?似ている国旗がたくさん存在する理由 (7事例解説)

地理 似ている国旗

どうしてこうなった? 由来も異なるのにそっくりになった国旗

 

世界には約200もの国旗が存在していますが、基本的に使われている色は、いわゆる原色と言われるような赤、白、青、黄色、黒、そして緑などに限られています。ですから、色使いの組み合わせも当然重複する国が出てきます。色の組み合わせだけで見れば似たような国旗はいくつも存在します。ロゴを入れたりして差別化を図っていますが、中には見た目が全く同じという国旗も存在しています。

 

もちろん近隣諸国や歴史的な繋がりがある国の国旗は意図的に似ている場合もあります。しかし、遠く離れた国で全く同じような国旗が使われているのは非常に興味深いですよね。ここでは世界の似ている国旗をいくつかピックアップして紹介したいと思います。

 

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世界の似ている国旗 7事例

[似ている国旗1] インドネシアとモナコ

似ているというより全く同じ

 

個人的な話題で恐縮ですが、筆者が暮らしているインドネシアの国旗、実は国旗マニアの中では有名な国旗です。多くの日本人からすると、インドネシアはそもそもどこにあるのかわからないという声も多く、東南アジア一の経済大国にして、まだまだマイナーな国ですが、是非この機会に覚えてもらいたい国旗です。

 

 
 

国旗自体は単純明快、日本と同じ赤と白の組み合わせで、上半分が赤、下半分が白というシンプルなものです。赤色には勇気や情熱、白色には神聖さや純潔という意味が込められています。日本でも赤と白と言うのは縁起の良い色として、紅白饅頭というものが売られるくらい人気のある組み合わせです。実は赤と白は世界的にも好まれる傾向があるようで、国旗に最も採用されている色が赤、次いで白と言う順番になっています。ですから、赤と白の国旗はある意味、起こるべくして被ったというべきなのかもしれません。

 

では、インドネシアと全く同じデザインを採用している国はどこでしょうか?

 

それはモナコです。

 
 

地中海に面したF1グランプリでも有名な世界で2番目に小さい国です。東南アジアとヨーロッパ、遥か離れた国に同じデザインの国旗が生まれたというのは、特に歴史的経緯があるわけでもなく、単なる偶然です。最も組み合わせやすい色だったということでしょう。ちなみに、モナコ国旗の由来については、あまり明らかにされていないようです。

 

なお、全く同じと言うと語弊があって、両者には細かい違いもあります。それは縦横比でインドネシアが2:3であるのに対し、モナコは4:5です。ただし、オリンピックなどの国際大会では規則で、各国の縦横補は統一されているため、その場合は見た目は全く同じ国旗が表示されています。とは言え、あまりにも離れている国同士ですので、特に問題にはなっていないようです。

[似ている国旗2] シンガポールとポーランド

赤白の2色ストライプ

 

これらに似た国旗としてはシンガポールやポーランドが存在します。シンガポールはインドネシアの国旗にイスラム教の象徴である月と、共産党の象徴である星を取り入れたデザインです。

 

 
 

またポーランドは赤と白の順序が逆になっています。ポーランドの紅白は、赤が自由を、白が尊厳を表しているようです。

 

[似ている国旗3] オーストラリアとニュージーランド

似た者同士は近づく?

 

さすがにオーストラリアの場所を知らない人はいないのではないでしょうか。

 

 
 

日本とほぼ同じ経度で、南半球に位置する国です。日本と季節が真逆になりますので、冬休み中にリゾートに出かけた経験のある人も多いのではないでしょうか。ですから、オーストラリアの国旗と言われても、なんとなく頭に浮かぶ人も多いのではないかと思います。紺色の下地で左上にはイギリスの国旗、いわゆるユニオンジャックが配置されています。

 

もちろん、これはイギリスの植民地時代からの本国との繋がりを示しています。そのユニオンジャックの下にある大きな七つの頂点を持つ星(当初は6つの頂点)は6つの州と特別地域を表しています。さらに右側にも同じく星が5つ散りばめられていますが、これはサザンクロスを言われる南十星です。

 

実はこれとそっくりなのが、オーストラリアのお隣のニュージーランドです。

 
 

左上に紺色の下地に左上のユニオンジャック、右側にやはり南十字星が描かれています。違いはこの南十字星が赤色で4つしかないこと、またユニオンジャック下の大きな星が存在しないことが挙げられます地理的、歴史的に近い国であるために、似たようなデザインになったわけですが、隣国同士であるために、近年では国旗変更に関する議論がしばしば行われています。特に植民地時代の本国の示すユニオンジャックが取り入れられていることに対する批判的な意見もあり、近い将来これら国旗は見納めになる可能性もあります。

[似ている国旗4] フィジーとツバル

まだあるよ!ユニオンジャックの配した国旗

 

オーストラリアの近くではオセアニア諸国のフィジー、クック諸島、ツバルなどの国旗にもユニオンジャックが配置されています。

 

 
 

これらは旧イギリス植民地であるだけなく、現在もイギリス連邦の一員(オーストラリア、ニュージーランドも同様)であることも示していますが、必ずしもイギリス連邦を構成する国がこのデザインを採用しなければならないわけではなく、例えばカナダのようにかつてはユニオンジャックを採用していたものの、植民地時代をイメージさせる等の理由で、現在ではオリジナルの国旗を採用している国も多いです。

[似ている国旗5] アラブ首長国連邦とヨルダン

アラブカラーの緑・赤・白・黒

 

中東のアラブ諸国の旗はデザインこそ異なるものの、多くの国で緑・赤・白・黒を国旗に採用(一部の国は緑又は黒を除いた3色)しています。これは第一次世界大戦中にオスマン帝国支配からのアラブ人の独立を目指したアラブ反乱時に用いられた4色旗(アラブ反乱旗)に由来しています。現在のアラブ首長国連邦やヨルダンの国旗も、このアラブ反乱旗にそっくりです。

 

 
 

ただし、この配色はイスラーム世界に深くかかわっているものの、由来には諸説あります。緑はイスラム教の象徴色ですが、それだけではないようです。黒は復讐や戦争と言った暗いイメージを当然含むものの、預言者ムハンマドの象徴色でもあります。白は無垢や清浄さ、赤は地や戦いの剣といった意味合いもありますが、それ以外にもいくつかの由来があります。

 

また国によって、各色に対する見解はまちまちで、細かい由来と言うよりも、現在ではアラブ諸国の連帯やなどを示すイメージカラーになっているというのが実情と言えます。なお、この4色を汎アラブ色と呼んでいます

[似ている国旗6] エチオピアとガボンとガーナ

赤・緑・黄色の汎アフリカ色

 

緑・赤・白・黒が汎アラブ色でしたが、その他にも地域を象徴するカラーは存在します。有名なのは赤・緑・黄色の汎アフリカ色です。赤は流された血、緑は植生、黄は富と繁栄を表しており、場合によってはこれに黒が追加されます。そのために、アフリカ諸国の国旗には似たようなものが多く存在します。

 

 

[似ている国旗7] ロシアとスロバキアとクロアチア

白・青・赤の三色は汎スラブ色

 

また、ロシアの国旗に代表されるような白・青・赤の三色は汎スラブ色と呼ばれ、ロシア周辺の主にスラブ系民族の国々に採用されています。この配色は自由と革命の理想を象徴していると言われていますが、汎アフリカ色が太陽がさんさんとふり注ぐ灼熱のアフリカの大地というイメージとは正反対の、寒色系でまとめられたスラブ諸国に非常にマッチしています。

 

 
 

なお、この3色はフランスも採用していますが、横縞と縦縞の違いもあり、由来は全く異なるようです。

 

まとめ

国旗はその国そのものを表す象徴物です。国旗を見ればなんとなくその国のイメージと結びつくというのがわかったのではないでしょうか。特に最後に紹介した地域カラーは、その色を覚えておけば、その国旗の国がだいたいどのあたりにあるのか検討をつける材料にもなります。ここで紹介したのはほんの一部です。興味を持った国旗があったら、是非自分でその由来を調べてみましょう。あっと驚く発見があるかもしれません。

 

 

 

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