東京近辺で乗れる臨時列車

平日は東京駅の京葉地下ホームから発着している「さざなみ」と「わかしお」ですが、休日には新宿発着の臨時列車として運転されます。新宿から蘇我まで中央・総武線を走行し、蘇我から君津、館山など内房方面に向かうのが新宿さざなみ、上総一ノ宮や勝浦など外房経由で安房鴨川まで走るのが新宿わかしおです。行先によって乗る列車の名前が違うので、そこには気をつけてくださいね。

ちなみに新宿さざなみは、2015年にさざなみが君津止まりになって以降も館山まで運行を続けている唯一の列車です。房総方面に行く際には便利な列車ですね。

埼玉県の南越谷から横浜を通って古都鎌倉へのアクセスに一役買っているのが「ホリデー快速鎌倉」です。車両こそ特急列車ですが特急ではなく「快速」なので、自由席ならきっぷのみで乗車できます。編成中２両は指定席券が必要です。武蔵野線内から発着するため、埼玉から神奈川へのお出かけにはこれに乗るのも一つの手ですよ。

気をつけるべきポイントとしては、西国分寺を出るとなんと貨物線を走ることです。これはこれで珍しいのですが、そのために横浜まで一切停車駅が無いので、乗り越しや乗り間違いには十分気をつけましょう。

休日はJR線から富士急行線への乗り入れ列車が多数存在します。その代表が、新宿から発着する「ホリデー快速富士山」です。この列車も車両こそ特急列車ですが乗車券のみで乗れるため、富士急ハイランドや河口湖方面へのアクセスにおすすめです。編成中２両は指定席のため指定席券を購入する必要があります。

また、東は成田空港から、なんと成田エクスプレスも富士急行線にやってきます。東京、渋谷を経由して新宿から中央快速線に入るので、新宿の手前からも乗車できますね。こちらは特急券も指定席券も必要です。

富士急行線へ普通列車は毎日乗り入れていますが、どうせならこれらの臨時列車でちょっと特別な時間を味わってみませんか。

ここからは、ちょっと違った車両による臨時列車をご紹介！大宮から発着するこの「リゾートやまどり」は、主に高崎方面への臨時列車として活躍しています。車体は昔から使われている茶色と、濃い萌黄色の組み合わせで、どこか懐かしく優しい雰囲気を感じられますよ。車内には３列のゆったりしたシート、先頭車両に設けられた展望スペースなどがあり、群馬の山の風景を目いっぱい楽しむことができますね。

なお高崎エリアでは休日の運転日に、なんとSLが運行されることもあります。リゾートやまどりと合わせて、お出かけプランにいかがでしょうか。

最後にご紹介するのは、2016年に登場したばかりの観光列車「IZU CRAILE」です。東海道線の小田原から発車し、熱海から伊東線、そして伊東から伊豆急行せんに乗り入れ伊豆急下田まで走ります。

車体は薄いピンクを基調とした美しいデザインになっており、車内は伊豆の海が楽しめるように設計されています。また、乗車中に伊豆の食材を使った料理が提供されるサービスもありますので、休日にいつもと違う大人な時間を過ごしたい人におすすめしたい列車です。

いかがだったでしょうか。乗車券のみで乗れる列車から指定席券が必要な列車など様々ありますが、東京近辺で鉄道に乗って休日を過ごすのに、選択肢は幅広くあります。

仕事や授業のない休みの日には思い切って、臨時列車を活用してちょっと遠くにお出かけしてみませんか？なお、臨時列車は時期ごとに運行日が決められているため、最新の運行情報は公式サイトでご確認ください。