国旗をたくさん覚えることは賢い頭を作ります。私の社会教師としての経験ですが、社会が好きなお子さんは総じてどの教科もよく出来るのです。聞いてみると、そういう子どもたちは小さい頃から、地理を中心とした社会で取り扱うことがらによく触れているのです。例えば、部屋に世界地図が貼ってあったり、地球儀が置いてあったりなど、些細なことなのですが、それをきっかけに様々な興味や疑問を持つようになるのです。社会の勉強とは一見、暗記科目に捉えられがちですが、それは大きな誤解です。
一つの事柄から、何故、どうして?という様々な発想を生み出します。答えは決して一つではありません。特に地理分野の学習はパズル遊びのようなもので、幼いうちから、地理的事象に触れておくことは子どもの成長に非常にメリットになるのです。特に国旗というのは色取り豊かなデザインとカタカナ言葉の国名というセットですから、目で耳で覚えることの出来る、幼児教育の入門のようなものです。今後、テレビでも様々な国の選手と国旗を目にするであろう、東京オリンピックの年、小さなお子さまがいらっしゃるご家庭において、是非国旗学習を取り入れてもらえたらな、と思います。
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幼児教育としての「国旗」学習方法
幼児は母国語を机に向かって勉強して覚えるわけではありません。自然と覚えてしまいます。それは耳で聞いて覚えているからです。さらに物体のあるものは目で見て、そして耳で覚えるわけで、これは国旗遊びとリンクしています。不思議なデザインの国旗に小さな子どもは非常に興味を持ちます。これが非常に重要です。自発的に学習しようとするから、自然に身に付くのです。
これが、小学生や中学生になってからでは、なかなか頭に入ってこないでしょう。さらに、その国名を声に出すから、より簡単に覚えられるのです。日本人はどうしても、机に向かって手を動かすことが勉強だと思っていますが、実は暗記にしても声を出したほうが覚えやすいのです。
1.たくさんの「国旗」の知育玩具に触れて覚える
国旗遊びの有効性を証明しているのが、数多く発売されている国旗をテーマとした知育玩具です。かるたや、絵本、それにお風呂場に貼れる世界地図などは声に出して国名を読むことが出来ますので、非常におススメです。おススメの知育玩具については別記事でも紹介していますので、参考にしてみてください。
幼稚園児で既に数十カ国、そして百カ国の国旗を覚えたというのは、しばしば耳にします。逆に言えば、中学、高校になってから覚えようとしても、なかなか頭に入ってこないということなのです。時間的な制約や、そもそも興味が持てないというのも大きいのではないかと思います。ですから、頭が柔らかいうちに国旗遊びを通して、世界への知見を広めることは、とても大切です。是非、小さいうちに知育玩具や簡単な教材を使って、お子さまの興味を伸ばしてあげて下さい。
2.たくさんの「国旗」を描いて覚える
国旗に興味を持ち始めたら、ぬりえを利用する方法もおすすめです。下の記事で世界の国々の国旗ぬりえがダウンロードできます。ご活用ください。
3.たくさんの「国旗」知識を読んで覚える
国旗はそれ単体で覚えても使い道はありません。世界地図をみたときに「ここの国の国旗だ!」とわかってようやく意味があります。そうはいってもあまり馴染みのない地域の国旗と場所を一致させるのは難しいですよね。そこで、普段から触れる機会の多い国名を中心にまとめている、小さなお子様でも読みやすい絵本をいくつかご紹介しましょう。
国旗のえほん: アイウエオ順
はじめてのこっきえほん
1日10分 なるほど国旗のお話絵本 (コドモエのえほん)
下の記事でおすすめの国旗絵本をまとめて紹介しています。ここで紹介しきれなかった良書もたくさんあるので、お子様の年齢に合わせて探してみて下さい。
また、国旗そのものに興味を持ったら、その由来やデザインの意味についても学んでみましょう。というのも、一見すると似たデザインにみえる国旗であっても、デザインされている色や形にはそれぞれ国の歴史や地域の特色が反映されているのです。たとえば「ユニオンジャック」で有名なイギリス国旗には複数の国が合わさった連合国としての意味が含まれています。
こうした背景を踏まえて理解することで、単にデザインだけで覚えるのではなく本当の意味で国旗を学ぶ機会を得られます。雑学のように感じられるかもしれませんが、国際的な知見に触れる第一歩として非常におすすめです。国旗の由来は下の記事でも紹介しているので、ダウンロードしてご活用ください。
国旗に興味を持たずに小中学生になってしまったら…
では、国旗に興味を持たずに小中学生になってしまったらどいすればいいのか。安心してください。学校の定期試験、さらには受験問題で国旗がそのまま問われることはほとんどありません。もちろん、最低限の常識として主要国の国旗は知っておいてもらいらいものですが。仮に突拍子もなく、ヒントもなしにマニアックな国が問われた場合、その問題は捨てて構いません。おそらく、出題者の趣味で出しただけですので、誰も解答出来ません。
つまり、国旗を暗記する必要はほとんどないのです。あくまでも国旗は考える力を養うツールです。ですから、そのまま問われることはありませんが、近年増えている脱暗記問題として国旗は出題されます。このような問題には、教科書通りに勉強していても対処できず、普段の生活でニュースを見たり、新聞を読んだりして幅広い視野を持っていないと解けないわけです。例えば国旗の問題だとこんな感じです。
[国旗の問題] 時事と絡めたパターン
よくありがちなのは、サッカーのワールドカップやオリンピックの開催が直近にある場合、その国にまつわる問題がしばしば出題され、国旗を当てさせる問題も出題されます。スポーツイベント開催国の国旗はピンポイントで覚えるようにしておきたいものです。もちろん、スポーツに限らず、国際会議や何らかの大きなイベントが開催される国は要チェックです。
日時 | 場所 | イベント |
2021年 春 | イギリス | G7主要国首脳会議(G7サミット) 開催予定 |
2021年 1月20日 | アメリカ | アメリカ大統領就任式 |
2021年 7月23日~8月8日 |
東京 | 東京オリンピック開催予定 |
2021年 8月24日~9月5日 |
東京 | 東京パラリンピック開催予定 |
2021年 10月1日 | アラブ首長国連邦(UAE) | ドバイで万国博覧会が開催予定 |
[国旗の問題] 意味と絡めたパターン
よくあるのが次のようなパターンの問題です。
世界の一部の国旗には一定のパターンがあり、その理由が問われることはしばしばあります。似ている国旗は別記事でも紹介していますので、参照してみてください。
国旗の意味や由来は下記記事でまとめてます。ダウンロードして印刷も可能です。
国旗を記述させる問題
皆さんは次の問題を解答できるでしょうか?
近年、このように入試における記述問題の比率が上がっています。どうすればいいかとよく聞かれますが、一朝一夕に対策できる話ではありません。やはり、それは小さい頃からの積み重ねであり、いかに世の中に目を向けてきたかということになります。学校は一夜漬けで高得点を取る生徒よりも、真に賢い生徒を欲しいわけです。
これを読んで、ヤバいと思った
もちろん、これらの出題に関して、受験カリキュラムには全く入っていません。ですからたとえ塾に通っていても、基本的には教えてくれません。子どもが自主的に学んでいるかどうかに関わってきます。そんなこと言われても、今まで世界になど、はたまた国旗なんて興味が無かったという人には、国旗に特化した雑学本も発売されていますので、チェックしてみて下さい。国旗絵本の紹介記事はこちら。
まとめ
繰り返しになりますが、社会の勉強というのは本来暗記ではありません。国旗についても、また然りです。ときおり、僕はコンゴ民主共和国の国旗がわかるんだ!などと自慢げに話してくる生徒もいますが、じゃあ、そのコンゴはどこにあるのか?どんな国なのか?と聞くと、大概にして答えることが出来ません。
おそらく、お母さんにでも急かされて覚えたのでしょう。しかし、そんな知識は全く意味がありません。図柄を覚えるのは良いですが、その背景を知ることが重要です。そうすれば、他国の国旗との関連性が生まれ、より覚えやすくなるのです。しかし、それには長い時間がかかります。ですから、小さいうちから国旗に触れることで、使える知識を養う必要があるのです。今から急いでやらなければという人は、最低限の国だけまずは覚えてください。