都道府県の学力をランキング形式でまとめています。
皆さんは住む場所が子供の学力に影響を与えると思いますか?また、どのような地域で育つと子供の学力が高くなると思いますか?
文部科学省は毎年、小学校6年生と中学校3 年生を対象に「全国学力テスト」を行い、各都道府県別の学力を調査しています。2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、全国的な実施・集計を行うことができませんでした。
そこでこのサイトでは、2022年度に行われた全国学力テストの結果を、都道府県別に学力ランキングとして詳しくご紹介します。あなたの住んでいる都道府県は何位にランクインしているか、ぜひチェックしてみてくださいね。
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都道府県データランキング
こちらのページでは、都道府県の学力ランキングを下記で紹介していますが、日本の今をランキングで知ることは、地理学習をとても楽しく有意義に進めることができます。下記で紹介する本は、ランキング項目のジャンルも幅広く、100項目。様々なランキング県民性を知ることもできますし受験生は一冊もっておいても良いかもしれません。
「家計調査」「社会生活基本調査」統計から読み解く100のランキングを掲載!
タイトル | 統計から読み解く 47都道府県ランキング |
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出版社 | 久保 哲朗 (著) / 日東書院本社 |
ページ | 304ページ |
【都道府県ランキング】学力
では早速ランキング結果を見ていきましょう。今回のランキングは各都道府県の小学校6年生と中学校3年生が受けた国語、算数、理科の3教科のテストの平均合計点の結果をランキング化したものです。
小学校 学力ランキング
(文部科学省調べ)
中学校 学力ランキング
(文部科学省調べ)
上位は小学校、中学校とも石川県、秋田県、福井県が抑える
「都道府県 学力ランキング2022」は小学校、中学校共に順位の違いはありますが、トップ4を石川県、秋田県、福井県、富山県が占めました。
中学校では数学の正答率が前回の57.5%から52.0%に低下し、理科に至っては、前回の66.5%から49.7%へと大きくダウンし、50%を下回ってしまいました。実施教科は、国語、算数・数学、理科の3教科となっています。小学校の算数では、プログラミングや図形などの理解を問う問題が出題されました。理科では、小学、中学共にICT端末を使った学習から出題されました。中学校の国語ではWebページから収集した情報をもとに考えを述べる内容でした。
探究の過程を検討したり改善を問う設問が多かった理科は、正答率が50%を下回りました。この結果から、他者の考えや、実験の計画、正当性を検討し、改善する力に課題があることが顕著になりました。
中学校教員の指導レベルや、塾への入校率など様々な要因が考えられます。
小学校、中学校共にワースト1位は沖縄県
小学校、中学校共に全国で最下位だったのは沖縄県でした。小学校の正答率は、国語はー2.6(63%)、算数はー4.2(59%)、理科はー2.3(61%)、中学校の正答率は、国語はー5.0(64%)、数学は−9.4(−2%)、理科ー5.3(44%)と全国の平均点を大きく下回りました。これは、昨年の調査よりも全国との差を広げる結果となっています。原因は、コロナの影響で全国と比べて、臨時休校が多く、授業時間の確保が困難だったことにあります。
まとめ
都道府県の学力ランキング、いかがだったでしょうか。
中学校進学により大きく順位を下げるなど、各都道府県によってその地域性を反映した面白い結果が見られましたね。ランキング上位と下位では正答率にも大きく差が開いており、学習する環境の大事さもわかっていただけたのではないでしょうか。
コロナウイルスの影響は学習環境にも大きな影響を与えました。リモート授業や臨時休校が多かった都道府県は、学習時間が限られたことで、学習内容の定着が難しかったため、その結果が顕著に現れました。今後はコロナ禍においても学習環境に差がでることのないように、国としても対策を計る必要があります。