GPSを駆使してデータを解析
国土地理院では、人工衛星を使ってGPS(グローバル・ポジショニング・システム)の技術を駆使して観測を全国で行っています。
GPSは、地球上で現在位置がどこにあるのかを測定できる優れたシステムです。
現在では、身近な言葉となって来ていますね。
GPSによって、地殻変動を記録して行くことが出来るようになりました。
国土地理院の職員は、全国各地のGPSの設置から管理、それによって得られるデータの解析を行っている重要な機関です。
測量データから最新の地図作製
一方、国土地理院では、測量データを駆使して最新地図などを作成しています。
地図は、道路交通網、公共施設などの調査にも欠かせないものです。
また、地震、噴火などの発生を予測することや災害の情報を得ることにも必須です。
近年の地震や風水害による災害の復興にも、再度、測量が求められることも多くなっています。
陸地だけではなく、海水面の推移も観測しています。
国土地理院の職員になるには?
国土地理院の職員を目指すには、国家公務員採用試験に合格しなければなりません。
国土地理院に配属されることを希望する場合には、大学での専門分野として測量技術、地理の専攻が必須です。
地図を見ていてとても興味を惹かれるという方には、最適の職業ですね。
地図作り
国土地理院の基本図情報部では、地図に関する新しい技術を導入するための検討も行なわれています。
地図は、ほぼ飛行機かの写真を撮影していくことが基本ですが、最近では、ドローンで撮影した写真を活用することもあるでそうです。
精密な地図をできるだけ効率よく作成することを検討して作成しているのが、国土地理院です。
地図は、現状の変化に合わせた更新を行っているのをご存じですか?
建物の建築、道路や鉄道が新しく施行されるなど変化し続けています。
自治体、鉄道会社、高速道路会社等との関わりも深く、できるだけ迅速な更新を目指しているわけです。
日本の国土の基本となる地図ですので、いかに重要な機関であるかが分かるでしょう。
まとめ
私たちは、地図無くしては暮せません。
仕事でも、プライベートでも、自然に地図を見てそれぞれの目的地への移動を行っています。
スマートフォンで手軽にGPSを活用して目的地の経路まで瞬時に把握できるのも、国土地理院の基本となる地図があるからです。
「こんなにスゴイ! 地図作りの現場」という書籍では、国土地理院他、地図にまつわる制作現場の取材内容が網羅されているそうです。
地図作成の現場は知らない方が多いでしょう。手に取って見ると面白い1冊になりそうですね。